一問一答

ユーザのセルフカスタマイズを前提とした販売管理システムの導入について

ユーザのセルフカスタマイズを前提とした販売管理システムの導入のメリット・注意点について教えてください。

ユーザのセルフカスタマイズを前提とした販売管理システムの導入のメリット・注意点について教えてください。

販売管理システムにおけるカスタマイズに対する考え方は、主に以下3通りとなります。
(1)カスタマイズを行わず標準パッケージのまま使用する前提の製品
(2)ユーザのセルフカスタマイズを前提とした製品
(3)システム開発会社がカスタマイズを行う前提の製品

お客様が標準パッケージに運用を完全に合わせることが可能な場合は、(2)・(3)の製品と比較してコストを抑えられるため(1)の製品の導入をおすすめしております。
しかし、カスタマイズが必要な場合(2)と(3)の製品のどちらを選択するかは、お客様のご要件の内容や量を考慮したうえでの判断が必要となります。
今回は(2)と(3)の製品を比較して、近年需要が増加している(2)の製品のメリット・注意点について説明いたします。

■導入・運用コスト
一般的に、導入・運用コストは(2)の製品 < (3)の製品 となります。
(2)の製品ではユーザがセルフカスタマイズを行えるように、パラメータ設定にてカスタマイズできる範囲が決められており、また伝票や集計表などを作成するためのツールが提供されています。そのため、カスタマイズはプログラミング知識を必要としないように作られておりますが、その反面カスタマイズができる範囲や機能は限定的なものとなります。
(3)の製品ではエンジニアがプログラム言語などの開発スキルを使用して設計・開発を行うため、カスタマイズ要求に対する自由度は高いものになりますが、コストが高くなります。
尚、(2)の製品に自社でセルフカスタマイズを行う機能があったとしても、自社での対応は難しいとお考えの場合には、メーカやパートナー企業のSEがお客様のご要件を伺ったうえでカスタマイズを行う有料のサービスが提供されるケースがあります。自社の体制とシステムの導入コストを秤にかけての製品やサービスの選択が必要となります。

■実現可能な機能範囲
一般的に、実現可能な機能範囲も、(2)の製品 < (3)の製品 となります。
(2)の製品は開発スキルを必要とせずあまり複雑なカスタマイズは行わないことを前提としているのに対し、(3)の製品はエンジニアがプログラム言語を使用して開発するため、(2)の製品よりある程度の作り込みが可能となります。

例えば、(2)のユーザのセルフカスタマイズが可能な製品の場合、既存の画面へ項目の追加・変更・削除、伝票のレイアウト修正、簡易な集計表の作成であれば対応可能な場合もありますが、新規の入力画面を作成するなどは行えません。
ご希望の要件がセルフカスタマイズ可能な範囲なのかの判断は、製品を熟知していない場合難しく、導入を決めたものの実際には実現できないことが後から判明することもあり得てしまいます。

■要件に合わせた運用の見直し、販売管理システムの選定について
解説させていただきました通り、自社業務要件に合わせての改変可否も含めての製品選定は難しいものであります。
そのため、システムクレイスが独自で御提供している『販売管理選定支援サービス』をお使いいただければ、貴社の要件に合わせた運用の見直しやご提案、販売管理システムの選定をお手伝いいたしますので、是非サービスの御利用を御検討ください。

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